■25周年記念総会特集号より

◇25周年記念総会の模様
去る2000年11月3日、あいしくらぶ25周年記念総会がテイジンホールにて200名以上の会員が集い、アメリカ フロリダにあるパンキー研究所の最高責任者セガー氏をお招きして盛大に行われました。また、80歳以上で20本以上のご自分の歯を持っておられる会員の方々の表彰も行われ、大変有意義な会となりました。

当日は、あいしくらぶ会長中野道夫様の会長挨拶に始まり、定例のあいしくらぶ事業・決算報告、そして8020を達成された方の表彰、続いて川村泰雄先生より「8020」に関しての講演がありました。その中で、医療法人川村会新理事長 川村泰行先生のご挨拶も行われました。

続いては、アメリカ フロリダのパンキー研究所最高責任者である クリスチャン・セガー氏の特別講演、 「歯は宝」。パンキー研究所は世界的な歯科医師の卒後研修機関で、川村歯科とも深いつながりがあります。

そして、川村泰行先生より 「デンタル・ドック」 のご紹介がありました。
その後、ソプラノ歌手畑田弘美様によるミニ・コンサートが行われました。日本や世界の名曲、そしてオペラのアリアなどをお楽しみいただきました。

その後はパーティールームに場所を移し、懇親会です。
セガー氏より 「皆さんの笑顔がすばらしい。このようなすばらしい会に呼んでいただくことができて大変うれしかった。」 とのスピーチがありました。また、会員の皆さんもセガー氏との会話を楽しみ、和やかな会になりました。

 


歯は宝    パンキー研究所最高責任者 クリスチャン・セガー氏 講演

正しい食事、手入れ、定期的な歯科医院への来院によって、生涯ほとんど歯を失わずにすむのです。歯を失うと顔貌が変わり、老けて見えるようになります。食事やしゃべる事も難しくなるでしょう。
皆さんは、最善の機能、快適性、美しさ、健康を得るためのお口のケアを受けるチャンスに恵まれています。

まず最初に、咀嚼系の全体的な診査が行われます。(デンタル・ドック)
あなたの歯・歯周組織・顎関節・顎を動かす筋肉の状況を、あなたと歯科医は協力して知らなければなりません。

包括的な検査は徹底的で、系統だったものです。そして、その中で、患者さんに理解をしてもらうために、充分な時間を費やします。

歯科医はあなたの上下の歯の関係「噛み合わせ」について話します。不正な噛み合わせは顎関節や歯や歯周組織に過度のストレスを起こす可能性があります。 噛みやすい位置を見つけるために、顎を動かす筋肉が余分に働くと、それは痛みを引き起こします。

歯科学は、ただ歯を固定したり、抜けたところをいれたりするものではありません。 包括的な歯科は、長期間安定した状態で最高の健康、快適性、機能、自然な美しさを守るために努力するものです。

包括的な歯科治療では患者さんの来院回数は多くなるかもしれませんが、患者さんのニーズに合った計画にする事ができます。一旦最適な状態になれば、その後はわずかの治療ですむのです。

歯科医は一本から数本の歯だけを見るのではなく、咀嚼系全体を見て計画を立てます。 完全な検査(デンタル・ドック)の後、検査結果と咬合器につけた模型とを研究します。 治療に入る前にしっかりとお口の修復計画を考えます。治療計画を患者さんにわかりやすいように説明します。

完成予想の 「青写真」の模型を作って、実際の治療の前に 治療後どのようになるかを予想する事ができます。
治療の初期段階で、 クラウン、インレー等 の「仮歯」を入れます。これは簡単に形をつくる事ができる材料で作ってあり、これを使って歯の形が、健康や機能、快適さ、審美的に良いかどうか確かめる事ができます。
仮歯で、一旦望む結果が得られたならば、専門家(技工士)の助けを借りて、最終的な補綴物を作ります。

包括的な歯科治療により、予測どおりの大変長持ちする美しい笑顔を作ることができるのです。

 


◇8020達成会員 表彰
あいしくらぶ会員で8020(80歳以上で20本以上の歯が残っている)を達成された方は、現在20名おられます。今回の記念総会には、このうち9名の方に参加していただくことができました。
お名前と、歯の数、 メンテナンス年数が発表される中、おひとりづつステージ上に上がり、記念品の時計と盾を受け取られました。
 

8020を達成された会員の方
高添巌様
山本和雄様
宇田良治様
中西シズ様
光岡久ニ様
村橋敏子様
後藤田茂子様
小城美須子様
田宮貴美様
中村愛雄様
近藤和江様
横尾ちえ様
水野章雄様
浅井聽子様
三谷ハナ様
小田切修三様
堀川善子様
苅郷実様
野田泰夫様
川西イクエ様

◇あいしくらぶが読売新聞で紹介されました
読売新聞 平成12年11月25日付 "今日のノート"より

80歳以上になっても20本以上の歯を−という「ハチマル・ニイマル運動」を厚生省が提唱してから約十年がたつ。

歯なしで「かめず・しゃべれず笑えず」の"3ず"に悩まされては、健やかな高齢人生とはいえない。どんな予防をすれば二十本以上を達成できるのかを実際に確かめた試みは極めて少ないが、大阪の「あいし(愛歯)くらぶ」(会員2千八百人)の息の長い活動は、その有力な答えの一つになるだろう。

歯科開業医の川村泰雄さん(71)が始めたこのクラブは、 ブラッシングなど予防の指導と、年二回、徹底的に検査して、虫歯や歯周病をごく初期に発見し歯の健康寿命を延ばすメンテナンスが目的だ。

先ごろ開かれた二十五周年記念総会で、8020を達成した会員歴十年以上の二十二人が表彰された光景は感動的だった。

中西シズさん(85)25本、村橋敏子さん(81)23本、山本和雄さん(80)29本、宇田良治さん(80)27本…。表彰を受けるどのお年寄りも口元の表情がにこやかで動作が若々しい。歯のある人生はこういうものかと納得した。

昨年の歯科疾患実態調査では八十歳以上の人で残っている自分の歯は平均6.2本、8020はほぼ十人に一人と推定されているにすぎない。このクラブでは入会十年以上・八十歳以上のうちほぼ三人に一人が達成、達しなかった人の自歯も平均十七本だったから、厚生省の「健康日本21計画」の中に、この活動結果が参考文献として盛り込まれた。

年会費は一万四千円、治療には健康保険がきかない方式には異論もあろう。しかし五十歳以降にメンテナンスを始めた会員でも失った歯は年間平均0.1本以下という成績は注目していいのではないか。継続の予防効果は考える以上に大きい。

三木健二  

◇アメリカからのたより

セガー氏は、パンキー研究所から発行されている会報(パンキー・グラム:約2万人以上の世界の先生方に配布)に、あいし・くらぶの総会の模様を紹介され、そのときの感動を述べられています。その中でも、このようなすばらしい会がアメリカからの発信ではなく、日本の大阪から発信されている事に驚き、アメリカの歯科医も日本の大阪の川村を見習うように呼びかけました。

◇日本での経験 あいしくらぶ        クリスチャン・セガー
世界的な歯科医の教育機関パンキー研究所の会報に、セガ−氏が今回のあいしくらぶ25周年記念総会について書いておられます。

私がこの秋に日本で体験した経験を伝えたいと思います。Dr.川村泰雄は大阪に25年以上もの間、パンキー哲学に基づいて、患者に診療し続けている団体を確立してきました。それは、彼の団体に属する歯科医やスタッフとが協力して、80歳を超えても自分の健康な歯を保とうとする患者の組織です。25年前に設立した、そのあいしくらぶ(という組織)は、80代を迎える患者さんが、20本以上の残存歯数を保っていれば祝います。彼らの言う8020の合言葉は、患者心理に強く働き掛けており、その成果は、1年に1回お祝いをしているのです。

私が日本滞在中の光栄な出来事の1つとして、去年1年間で、その8020の目標を達成したあいしくらぶのメンバーに演説をし、そして祝いが出来た事です。Dr.川村泰雄と彼の息子であるDr.川村泰行と、その他協力メンバーで、患者対象の一日セミナーを開催しました。新しい治療法の紹介・歯の健康に関する知識(関心)をさらに高める事・オペラ歌手を招いて患者を楽しませる事・そして最後には80代になり20本以上の残存歯数を維持している人達のお祝いです。彼はその人たちに賞を授与し、200人を超える患者たちの参加者に紹介しました。その日の最後には、豪華なブッフェスタイルのご馳走を患者におもてなしをされました。

歯科医チームが提供するこの方法によって、評価される事が、あなたの想像を遥かにこえる程、患者の誇り(はげみ)につながるのです。事実、これはDr.パンキーが、決して歯を抜かないようにという追求・患者が歯に関するIQを高める追求を始めたときに、彼がまさに求めていた理想的な見本なのです。この種のお祝いが、ケンタッキーやコーラルゲーブルではなく、日本の大阪で始まったのは驚き(関心)です。

まだ、蓄積されたこの知識を、どうやって生かしていくかは明確ではないのですが、我々の中で誰かが、今大阪で行っている方法を再現する手段を見つけることを予想します。それは、パンキー哲学を学んだ生徒が、治療にあたる事での利点が、全ての患者に還元されるための手段でもあります。これは、新年の抱負としても・実現可能な目標としても理想的な例と言えるのです。

Dr.川村泰雄とDr.川村泰行が、独創的なリーダーシップを発揮し、意義深い仕方でパンキー哲学を実行される決断力をたたえます。おめでとうございます。
( PANKEY GRAM JANUARY 2001より)


 


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